ALPHA FLOW SP-1

本装置は動脈ファントムや動脈瘤ファントムなどに定常流および脈動流を流すことの出来るポンプシステムです。
別ユニットのコントローラー“ALPHA FC PR-1”により制御されます。

主な特徴

  • 内蔵のギヤポンプおよび2個のソレノイドバルブを制御して繰り返し精度の良い脈流を発生させることが出来ます。
  • 精密バルブにより、微小な流量をコントロールできます。
  • コントローラーのタイマーの設定およびバルブの調整により、脈流波形をさまざまに変化させられます。
  • バルブの調整により、圧力の調節が出来ます。
  • 内部循環タンクまたは外部循環・廃液タンク(オプション)を使用出来ます。
  • ポンプの回転速度をボリュームにより調整することが出来ます。

 
Flow1

FLOW2

ALPHA FC PR-1と接続
FLOW SP-1
その他のオプション
・圧力バッファーユニット PBU PR-1
 流路の圧力変化を滑らかにします。



仕 様

ソレノイドバルブ仕様
電源電圧 DC24V
ギヤポンプ仕様
定格電源電圧 DC24V
定格消費電力 28.8W
最大流量 1.65L/min
定格吐出圧 0.2MPa以下

 

ALPHA FLOW SP-1 流量・圧力測定データ

本装置を使用するにあたっての参考データとして、流量および圧力の測定データを掲載します。

測定の条件
図-1
 

測定1:定常流の流量、圧力測定

コントローラー設定
  マニュアルモード

ポンプ設定
  Min ~ Max

バルブ設定
定常流バルブ      全開
SV1バルブ       全開
SV2バルブ       全開
リリースバルブ     全閉
リターンバルブ     全開

ソレノイドバルブ1   ON
ソレノイドバルブ2   ON

ゴムチューブバッファー  無し

図1

脈流時概要:
流路が硬い材質で出来ている場合、脈流波形は矩形波に近くなります。
流路にゴムチューブなど柔軟な素材を加えることにより、脈流波形を滑らかな曲線に変えることが出来ます。
ソレノイドバルブ2を併用すれば、階段状や2ピークの波形も可能です。
 

測定2:脈流時波形とゴムチューブバッファーの効果 その1

コントローラー設定
運転モード:オートモード
心拍数:60BPM
V1TIM1:0sec  V1TIM2:200sec
V2TIM1:0sec  V2TIM2:0sec

ポンプ設定:Max

バルブ設定
定常流バルブ      全開
SV1バルブ       全開
SV2バルブ       全開
リリースバルブ     全開
リターンバルブ     全開

ソレノイドバルブ1   自動
ソレノイドバルブ2   不使用

ゴムチューブバッファー  無し、5cm、60cm

測定結果(右記グラフ参照)

ゴムチューブバッファー 無し
流量 最低 1.0L/min  最高 1.3L/min
圧力 最低 500mmHg  最高 750mmHg

ゴムチューブバッファー 5cm
流量 最低 1.1L/min  最高 1.2L/min
圧力 最低 486mmHg  最高 588mmHg

ゴムチューブバッファー 60cm
流量 最低 1.1L/min  最高 1.1L/min
圧力 最低 490mmHg  最高 523mmHg

バッファーの長さにより波形が変化した。
5cm程度の場合が比較的なめらかな曲線となった。

図2
図3
図4

測定3:脈流時波形とゴムチューブバッファーの効果 その2

コントローラー設定
運転モード:オートモード
心拍数:60BPM
V1TIM1:0sec  V1TIM2:200sec
V2TIM1:0sec  V2TIM2:0sec

ポンプ設定:目盛5

バルブ設定
定常流バルブ      全開
SV1バルブ       全開
SV2バルブ       全開
リリースバルブ     全開
リターンバルブ     全開

ソレノイドバルブ1   自動
ソレノイドバルブ2   不使用

ゴムチューブバッファー  無し、5cm、60cm

測定結果(右記グラフ参照)

ゴムチューブバッファー 無し
流量 最低 0.58L/min  最高 0.72L/min
圧力 最低 180mmHg  最高 320mmHg

ゴムチューブバッファー 5cm
流量 最低 0.54L/min  最高 0.66L/min
圧力 最低 166mmHg  最高 260mmHg

ゴムチューブバッファー 60cm
流量 最低 0.58L/min  最高 0.64L/min
圧力 最低 177mmHg  最高 217mmHg

バッファーの長さにより波形が変化した。
60cm程度の場合が比較的なめらかな曲線となった。

図5
図6
図7

測定4:脈流時波形とゴムチューブバッファーの効果 その3

コントローラー設定
運転モード:オートモード
心拍数:60BPM
V1TIM1:0sec  V1TIM2:200sec
V2TIM1:0sec  V2TIM2:0sec

ポンプ設定:目盛 3.5

バルブ設定
定常流バルブ      全開
SV1バルブ       全開
SV2バルブ       全開
リリースバルブ     全開
リターンバルブ     全開

ソレノイドバルブ1   自動
ソレノイドバルブ2   不使用

ゴムチューブバッファー  無し、5cm、60cm

測定結果(右記グラフ参照)

ゴムチューブバッファー 無し
流量 最低 0.37L/min  最高 0.45L/min
圧力 最低 75mmHg  最高 160mmHg

ゴムチューブバッファー 5cm
流量 最低 0.37L/min  最高 0.45L/min
圧力 最低 86mmHg  最高 140mmHg

ゴムチューブバッファー 60cm
流量 最低 0.41L/min  最高 0.46L/min
圧力 最低 106mmHg  最高 137mmHg

バッファーの長さにより波形が変化した。
60cm程度の場合が比較的なめらかな曲線となった。

図8
図9
図10


※製品の外観、仕様等は予告なく変更される場合があります。