ポンプ等の使用時の注意

EC-1/EC-2 ご使用時の圧力管理について

EC-1やEC-2の使用中にPHANTOMの破損や水漏れが起きる原因の多くは、PHANTOM部の圧力が高くなりすぎることにあります。そして、圧力が高くなりすぎる原因の多くが以下に説明させていただく様に、リターンバルブを緩めずに流量を増やそうとする事にあります。
以下の内容を良くご確認いただき、トラブルの無い様にポンプをお使いください。

 
基本的な構成
 

PHANTOM部を流れる水の量と、 PHANTOM部の圧力は以下の要素で変化します。

  1. PUMPの吐出量
  2. PUMPからPHANTOMまでの流路の抵抗
  3. PHANTOM部の抵抗
  4. PHANTOMからRETURN VALVEまでの流路の抵抗
  5. RETURN VALVEの抵抗(VALVEの開度により可変)

 
流路の抵抗が一定だとすると、使用中に圧力が上がる主な原因としては、PUMPの吐出量の増加とRETURN VALVEの抵抗が考えられます。
 流量・流速を大きくする目的でPUMPの出力を増やした場合、流量を2倍にすると圧力は約4倍に増えます。
 RETURN VALVEが絞られたまま、圧力の増加を無視して流量を増やすとPHANTOMの耐圧を超えて破損や水漏れを起こすことになります。
 この時にRETURN VALVEを開くとRETURN VALVEの抵抗が減るためその分だけ圧力が上がらなくなり、PHANTOMの破損や水漏れを防ぐことがある程度可能です。

出来る限り圧力を上げずに流量・流速を増やすためには、PHANTOMまでの流路抵抗とPHANTOMからTANKまでの流路抵抗を出来るだけ減らすことが必要です。
そのためには、RETURN VALVEの調整のほか、流路のチューブなどを太くする、RETURN VALVEを取り外してしまうなどの方法が考えられます。
 

使用上のご注意

流体タンク
 
流量・流速を増やすときはリターンバルブを開いて圧力が上がり過ぎないようにしてください。
リターンバルブを操作するときはロックナットを緩めて上部のつまみを回して調整し、調整が終わったらロックナットを締めてください。
つまみを左に回すとバルブが開き圧力が下がり流量が増えます。